短髪の男性で、リンスは不要なのか必要なのかと考えたことはありませんか?
男性で髪の毛が短ければ、不要だと思いますよね。
しかし、リンスという物があるならば、「使わないと頭皮に悪影響をおよぼすのでは?」とも思ってしまうのではないでしょうか。
こちらの記事では、短髪の男性にリンスが不要なのか、理容師歴30年のわたしがお伝えしています。短髪の男性で、リンスは不要なのか必要なのか気になる方は参考にしてみてください。
短髪の男性にリンスは不要なのか?
短髪の男性だったら一度は、「リンスは不要なのかそれとも必要か?」と思ったことでしょう。
実際に、短髪の男性のほとんどは、リンスをしない人が多いのではないでしょうか。
※「シャンプー・リンス」に関するアンケート
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こちらは、2017年のデータになりますが、アンケートサイトによると、男性の29.7%がリンスやコンディショナー、トリートメントにしては、6.5%しかしていないというデータが出ています。
男性の約半数の48.7%がシャンプーのみ使用と答えているのです。
現在は、当理容店の若いお客さまも、リンスやコンディショナー、トリートメントを使用する方も多くなっているので、昔より若干の使用率は上がっていると予想されます。
それでも、全体的に比べるとシャンプーのみの男性が多いと考えられます。
はたして、短髪の男性にリンスは不要なのでしょうか?
【結論】髪の毛の長さにもよるが、リンスは不要ではなく必要
わたしの考えでは、髪の毛の長さにもよりますが、リンスは不要ではなく必要だと考えています。
丸刈りやスキンヘッドなど極端に髪の毛が短い場合などは不要です。
なぜ不要かというと、髪の毛が短すぎると直接、頭皮に付いてしまうからです。
リンスが頭皮に付いてしまうと毛穴が詰まり、頭皮ニキビなどの頭皮トラブルの原因になってしまいます。
丸刈りやスキンヘッドのような短髪にはリンスは不要ですが、ある程度の長さがあるのならば必要です。
意外と知らないリンスの役割とは?
本来、リンスの役割とは、キューティクルがはがれた部分に吸着して補修し、髪の毛をなめらかにすることですが、それだけではありません。
とくに、髪の毛が短い男性の場合、リンスの役目は、「アルカリに傾いた頭皮の状態を弱酸性に戻す」この役割が大きいと考えています。
多くの市販のシャンプーは、高級アルコール系の洗浄成分が多くアルカリ性です。
頭皮がアルカリに傾くと、ニオイやフケ、かゆみなどの頭皮トラブルの原因になります。
実際に、わたしが石けんシャンプーを使用しているときに、多量のフケが出たことがありました。
そこで、わたしはリンスをしていなかったため、「頭皮がアルカリに傾いているためフケが出たのではないか?」と疑いました。
そして、自分でクエン酸リンスを作って使ってみることにしました。すると、フケがおさまったのです。
この体験から、「リンスで弱酸性に戻す」ということは必要なことだと実感しました。
リンスが必要な人・不要な人とは?
それではある程度、髪の毛に長さがある人はリンスが必要だということですが、不要な人はどのような人なのか説明していきます。
リンスが必要な人
ある程度、髪の毛に長さがある男性は、リンスをすべきです。
髪の毛のゴワつきやきしみを抑えられ、傷んだ髪の毛の表面も補修してくれます。
髪の毛が痛んだりゴワついたりする人は、リンスをする必要があります。
リンスが不要な人
極端に短い丸刈りやスキンヘッドの人は、リンスは不要です。
極端に短い丸刈りやスキンヘッドにリンスを付けてしまうと、頭皮にリンスが付いてしまいます。
頭皮に直接リンスを付けてしまうと、毛穴が詰まって頭皮トラブルの原因になります。
丸刈りやスキンヘッドなど、髪の毛が極端に短い場合は、リンスは不要です。
リンスをする上でのメリットとデメリット
リンスが必要な人と不要な人がわかりました。短髪の男性にとってリンスをする上で、メリットとデメリットはあるのでしょうか?
リンスをする上でのデメリット
- 髪の毛が短い男性は、リンスを付けるのが難しい
- 極端に短い丸刈りやスキンヘッドには付けられない
- すすぎも不十分だと、毛穴に詰まり頭皮ニキビやかゆみ、フケなどの原因になる
リンスをする上でのメリット
- ある程度、髪の毛の長さがある男性は、くし通りが良くなりセットもしやすくる
- アルカリに傾いた頭皮や髪の毛のPH(ペーハー)を弱酸性に戻してくれる
髪の毛は、死滅した細胞なのでアルカリ性から弱酸性に自分の力では戻すことはできません。リンスなどを使用して戻す必要があります。
アルカリ性に傾いた髪の毛は、キューティクルが開いたままになっており、傷みやすくなっています。
そこで、リンスなどを使用して弱酸性に戻す必要があるのです。
リンス・コンディショナー・トリートメントの違いはなに?
リンスの他に、コンディショナーやトリートメントと聞いたことがあると思います。
しかし、リンスやコンディショナー、トリートメントの違いはなにか、わかっている男性は少ないでしょう。
実際に、わたしの理容室のお客さまから、リンスやコンディショナー、トリートメントの違いを問われることがあります。
こちらでは、リンス・コンディショナー・トリートメントについて説明します。
リンスの役割とは?
リンスは、髪の毛の表面に作用し、なめらかにすることが目的です。
リンスは、キューティクルがはがれた部分に吸着して補修します。いわば、髪の毛の表面に吸着して作用します。
ちなみに、リンスとは「すすぐ」という意味で、髪の毛に付着しているシャンプーや汚れなどをすすぎ流すことを「リンシング」といいます。
・参考書籍:20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング_著者:板羽忠徳_出版社:講談社+α新書
コンディショナーの役割とは?
コンディショナーの役目は、リンスと同様に髪の表面をなめらかにすることです。
リンスとコンディショナーは、ほとんど同じ役割のものが多く、強いていえば保湿成分が含まれているのがコンディショナーになります。
トリートメントとの役割りとは?
トリートメントは、髪の内部まで浸透してダメージを補修します。
トリートメントは、傷んだ髪の毛がそれ以上傷まないようにする効果がある。表面だけではなく、キューティクルを通り抜け、内部まで浸透して修復します。
リンスやコンディショナーと違い、トリートメントは内部まで浸透して補修するということです。
トリートメントには、「処理ならびに手当て」の意味を含んでいるようです。
・参考書籍:20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング_著者:板羽忠徳_出版社:講談社+α新書
【短髪男性向け】リンスの正しい付け方
こちらでは、リンスの付け方についてご説明します。
とくに、髪の毛の短い男性の場合について説明します。
正しいリンスの付け方
髪の毛が長い場合は髪の毛にだけ付け、ある程度、長さのある丸刈りだったら軽く毛先に付けるようにします。
手に少量を手に取り、手のひらで薄く伸ばして毛先に軽く付けるようにします。頭皮には付けないようにしてください。
毛穴に残ったり詰まったりすると雑菌が繁殖してニオイの原因や頭皮トラブルの原因になります。
短髪の人でリンスをするときの注意点は?
前述したとおり、リンスを頭皮に付けないようにしなければなりません。
短すぎる丸刈りやスキンヘッドの場合、リンスは不要です。
また、弱酸性のシャンプーなら、必要ありません。(アミノ酸系のシャンプーなど)
健康な髪の毛や頭皮は、PH(ペーハー)が約4.5〜6.5の弱酸性です。
また人間の肌は、アルカリに傾いても弱酸性に戻そうという働きがあります。
時間がたつと、汗や皮脂などが出てきて自然に弱酸性に戻ります。
とくに、頭皮を覆っている皮脂膜は、完全に取り除いたとしても1時間後には約50%回復、3〜4時間後には完全に回復します。
つまり、その時間には弱酸性に戻るということです。
まとめ:男性もリンスは不要ではなく必要
お伝えしたように、ある程度の髪の毛に長さがあればリンスは必要です。
短すぎる丸刈りやスキンヘッドの長さにはリンスは不要です。
しかし、リンスが不要か必要かという議論には賛否両論あり、理容師によっては「リンスは必要ない」という方もいます。
短髪の男性は、リンスが必要か不要か疑問に思っているかと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。