理容室でシャンプーしたあとの頭皮マッサージ、気持ちいいですよね。
自宅に帰ってから自分でマッサージしてみたものの何か違う…
なんとなく頭皮をマッサージしてみたけど、「正しいやり方なんてあるの?」「もっと手軽にセルフでマッサージをするやり方はないの?」と思っている人もいるのではないでしょうか。
ひとことで「頭皮マッサージ」といっても、いろいろなやり方があります。
それこそ、理容室でも店舗ごとによってマッサージのやり方も違います。
これといって、マッサージのやり方は決まっていないのです。※基本的なやり方は、理容学校でも習います。

こちらでは、自宅でも手軽にできる頭皮のセルフマッサージのやり方をご紹介したいと思います。
頭皮マッサージをした方がいい理由とは?

頭皮は、「こることもある」と知っていましたか?「こる」と聞くと肩や首のイメージもありますが、頭皮もこることがあるのです。
頭皮がこることで、血行が悪くなってしまいます。
頭皮マッサージは、頭皮を柔らかくしたり血行促進に期待できるのです。
また頭皮マッサージは、リラクゼーション効果にも期待できます。
参考元:花王 ヘアケアサイト 頭皮マッサージ/効果と方法 特集《頭皮ケアから始まる美容》
頭皮マッサージをセルフでやるやり方
頭皮マッサージは、朝晩1日2回、1回で5分程度がよいでしょう。
朝起きたら軽くマッサージ、夜はお風呂から上がると血行がよくなっているので、お風呂上がりに頭皮マッサージをするのがおすすめです。
まずは、セルフでマッサージするときの手の当てかた、「基本の型」をご紹介します。
型を覚える理由は、頭皮マッサージをするとき、手が疲れずに効率よくおこなうためです。

ぜひ、基本の組み手と手形を参考にして、セルフマッサージにお役立てください。
マッサージ基本の型「組み手、手形」

こちらでご紹介するマッサージ方法は、全国理容連合会名誉講師である板羽忠徳氏が考案したマッサージ方法や基本の型を参考にしています。
わたしもこの方法で毎日、頭皮をセルフマッサージしています。
先ほども述べましたが、マッサージするときに型を覚えていると、手も疲れず手軽に効率よくマッサージができます。
※以前、シャンプーのやり方についての記事「シャンプーをするときに、新生毛が抜ける洗い方をしていませんか?」でご紹介した、組み手や手形が基本になります。
今回の頭皮マッサージでは、3つの組み手や手形を使い行います。
この3つの組み手や手形だけで、頭皮全体のマッサージはカバーできます。
必要最低限の組み手や手形だけで覚えた方が、取り組みやすく続けやすいからです。
わたしはこの3つの型を使って頭皮全体をマッサージしています。
それでは、3つの基本の型、組み手や手形をご紹介します。
ヒトデの手形

指を自然に開いてヒトデの形をつくります。指頭を頭皮に頭皮をもんだり動かしたりするときに使います。両手だけではなく片手で使うこともあります。
エイの組み手

左右の指を組んで親指を立てます。親指でツボを押したり、母子球を使って頭頂部をもんだり圧迫するときに使います。
サザエの手形

じゃんけんのグーの形をつくり親指の第1関節を立てます。頭皮のツボを押すときに使います。
これらの組み手や手形を使って、頭皮全体やツボをマッサージしていきます。
次に、頭皮にあるツボをご紹介いたします。
頭皮のツボ

頭にあるツボをご紹介します。上記の画像を参考にしてみてください。
・天柱(てんちゅう)
うなじの中央のくぼんだところ(盆の窪)の両脇のくぼみ。カニの手形を使い、親指で指圧をするとよい。
頭痛、高血圧、自律神経緊張症、不眠、疲れ目、イライラに。
・風池(ふうち)
天柱から外側に向かい、乳様突起の後ろのくぼみ。眼精疲労、頭痛、肩こり、頭ののぼせや顔のほてりに。
・百会(ひゃくえ)
左右の耳の穴から頭頂部にたどって眉間と顔の中心線が交差するところ。サザエの手形で指圧をするとよい。 頭重、高血圧、痔、乗り物酔いに。
セルフ頭皮マッサージの順番
セルフで頭皮マッサージをするときの順番をご紹介します。
順番には意味があり、血流を下から上にうながすためです。
イメージとしては、後頭部や側頭部から頭頂部に向かって血流を集めていくイメージです。
まず、後頭部からマッサージをしていきます。後頭部には、風池ツボと天柱ツボがあるところです。エイの組み手を使い親指で頚椎の両側の筋を下から上に小さく円を描くようにまわしながらマッサージします。そのまま天柱、風池のツボを指圧します。

サイドの耳の上からヒトデの手形で頭頂部に向かって一回の工程で円をかくようにもみほぐしてマッサージをします。その工程を5回おこないます。

そのまま、ヒトデの手形で頭頂部全体をマッサージします。頭頂部を中央に向かって押し込むようにマッサージします。

同じように後頭部から頭頂部に向かってマッサージしていきます。
その後、サザエの手形で百会のツボを指圧して、全体的にこっている部分を指圧していきます。
指で押して「じーん」とした刺激があるところは、頭皮がこっており血行が悪くなっているところです。
頭皮のこりは、同じところにあるわけではなく、さまざまなところにあります。ツボを刺激するだけではなく、全体的にマッサージしていくようにしてください。
その後、エイの手形で頭頂部の頭皮を持ち上げるようにマッサージをし、頭皮全体の緊張をゆるめていきます。

また、こりやすいところが「額」。パソコンやスマホを見るきかいが多いですよね。目が疲れるのもこった状態になってしまいます。
とくに、長時間スマホを見る人は、目のまわりがこっているので、入念にマッサージしてみてください。
わたしも額がカチコチにこっているので、サザエの手形で生え際、額、眉の上を指圧しています。
すると、目がスッキリしてきます。ぜひお試しください。
頭皮マッサージをするときの押し方は?
マッサージをするときの押す力は、イタキモちいくらいの強さがよいでしょう。
あまりにも強く押しすぎると、毛細血管を損傷し組織を破壊してしまいます。
マッサージには、機能亢進効果と機能抑制効果、つまり「興奮作用」と「鎮静作用」があります。刺激が弱いと興奮し、強いと鎮静します。弱い刺激は生命活動を活性化し、中程度の刺激はこれを促進し、強い刺激はこれを阻害し、強すぎる刺激はこれを停止させてしまいます。また、刺激継続時間が短いと亢進効果が高まり、長いと抑制効果が高まってきます。
引用元:1日5分で髪が増える法 抜け毛を減らし、髪を太くする40の習慣 著者:板羽忠徳 出版社:.三笠書房 該当ページ111〜112ページ
たとえば、肩こりで筋肉や筋が硬くこっている場合は、やや強めの刺激を短時間与えます。しかし、頭頂部には筋肉がありませんので、血行不良が起こっているような場合は弱めの刺激を少し長い時間行います。力を入れれば効果的と思ってギュッギュッと強くやってしまうと毛細血管を損傷し、組織を破壊してしまうこともあります。少し痛いけど気持ちがよいくらいのイタキモの刺激がちょうどよいでしょう。
セルフで頭皮マッサージをするときの注意点
マッサージのやりすぎには注意してください。先にも述べましたが、あまりにも強く押しすぎるのもよくありません。また、長時間にわたりマッサージするのもやめてください。
あまりにも痛い場合は医師に相談してください
まとめ
今回は、手軽に頭皮をセルフマッサージをするやり方についてご紹介いたしました。
頭皮マッサージは、血行促進に期待できるしリラクゼーション効果にも期待できます。

ぜひ、今回ご紹介した手軽におこなえるセルフ頭皮マッサージのやり方を参考にしてみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。
・やってはいけない頭髪ケア 著者:板羽忠徳 出版社:青春出版社
・1日5分で髪が増える法 抜け毛を減らし、髪を太くする40の習慣 著者:板羽忠徳 出版社:三笠書房