男性の方で、30歳から40歳を過ぎたあたりから、このように思ったことはありませんか?
トップにボリュームが出ないために「ちょっと髪の毛が薄くなっているかも……」とも思えてしまいますよね。
こちらでは、理容師のわたしが髪の毛にボリュームが出ない原因とその対策についてご説明しています。
髪の毛にボリュームが出てくると、見た目も違って見えます。
実際に、わたしも髪の毛にボリュームが出ただけで、「髪の毛が増えたんじゃない?」と、まわりから言われたことがありました。
それは、決して髪の毛が増えたのではなく、髪の毛にボリュームが出ただけでそう見えたのです。
それほど、髪の毛にボリュームが出ると見た目も変わってきます。
男性の方で、「髪の毛にボリュームが出ない」「セットが決まらない……」「頭頂部がさみしく見える……」と、お悩みの方は参考にしてみてください。
髪の毛にボリュームが出ない原因
髪の毛にボリュームが出ない原因は、さまざまです。
実際に、当理容室の30歳代から40歳代男性のお客さまの多くが「髪の毛にボリュームが出ない」と悩んでいます。その考えられる原因の多くを挙げてみました。
加齢やAGA(男性型脱毛症)で髪の毛が細くなる
人は、20歳を過ぎたあたりから老化をたどっていきます。
もちろん、髪の毛もそれにともない、細くなっていきます。
1日の抜け毛の許容範囲は、50本から100本といわれています。
抜け毛がこの本数以内で髪の毛が細く感じた場合は、加齢によって細くなっている可能性が考えられます。
しかし、髪の毛が100本以上抜けた場合は、AGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が高くなります。
薄毛になる原因の中で最も多いのが、AGA(男性型脱毛症)です。
皮脂の過剰分泌
皮脂の過剰分泌も、髪の毛にボリュームが出ない原因のひとつです。
髪の毛が皮脂でべたついていると、根元からつぶれてしまい、ボリュームが減ってしまいます。
とくに、洗浄力の強いシャンプーで髪の毛を洗うと、必要な脂分まで洗い流してしまいます。
必要な脂分まで流してしまうとそれを補うため、余計に皮脂が分泌されてしまいます。
また、食生活の乱れで脂分の多い食事ばかりとってしまうことも皮脂の分泌が多くなります。
とくに、ビタミンB6が不足してしまうと皮脂の分泌が多くなるので注意が必要です。
過度のストレス
また、過度のストレスを受けると血行不良になり、髪の毛に栄養が行き届かなくなります。
過度にストレスを受けてしまうと、自律神経が乱れてしまい、血行不良になってしまいます。
血流が悪くなると、毛母細胞に栄養が行き届かなくなるため、髪の毛の成長に悪影響を与えてしまいます。
そうなると、髪の毛の成長が遅くなってしまいます。
生活習慣、食生活の乱れ
生活習慣や食生活の乱れも髪の毛が細くなりボリュームが出なくなる原因のひとつです。
とくに、睡眠不足は髪の毛の成長を下げてしまいます。
食生活については、先ほどの皮脂の過剰分泌についてでも述べたように、脂分の多い食事ばかりとってしまうと、皮脂の過剰分泌につながりますので注意が必要です。
脂分の多いものや、刺激物、塩分、糖分などをとり過ぎると、髪の毛の成長を妨げたり抜け毛の原因にもつながります。
シャンプーが合わない
シャンプーが合わないというのも、髪の毛が細くなってしまう原因と考えられます。
これは、以前、勤めていた理容室のスタッフの事例です。スタッフが普段使っていたシャンプーを変えただけで、髪の毛がどんどん細くなったということがありました。
慌てていつも使っていたシャンプーに戻すと、髪の毛も落ちついてきたようなのです。
とくに、敏感肌の人はシャンプーが合う合わないがあるかと思います。
敏感肌の人はシャンプーも慎重になる必要があります。
髪の毛にボリュームを出す方法
こちらでは、髪の毛にボリュームが出ない場合の対策法をご紹介します。
スカルプシャンプーでボリュームアップ
高級アルコール系のシャンプー、(洗浄成分がラウレス硫酸Naなど)は、洗浄力が強く、余分な皮脂までも流してしまいます。
余分な皮脂まで流してしまうと、それを補おうとして余計に皮脂が出てしまいます。
洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
また、ノンシリコンの物を選ぶと良いでしょう。シリコンは根元に残りやすいので、髪の毛がぺたっと寝やすくなります。ノンシリコンのシャンプーは根元が立ちやすくなりボリュームも出やすくなります。
ハリやコシがアップする成分は、「パンテノール」「ポリクオタニウム-61」などの高分子ポリマーなどがあります。
※わたしがおすすめするスカルプシャンプーはこちらです。
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ボリュームをアップするセットの方法
セットをするときに、根元にドライヤーの熱を当て、根元から髪の毛を立ち上げることでふんわりとボリュームを出すことができます。
コツとしては、ボリュームを出したいところの髪の毛をかき分けて根元にサッとドライヤーの熱を当てて冷まします。当てすぎると熱いので気をつけてください。サッと一瞬当てる程度です。
そうすると、根元から立ち上がるのでふわっとボリュームが出ます。
セットの仕方を工夫するだけで、ボリュームアップできます。
カットの仕方、ヘアースタイルを考える
ヘアースタイルでボリュームアップする方法もあります。
基本的に髪の毛が長いほど、重みで寝てしまいます。
トップを短くカットし、レイヤーを入れるとふんわりと軽くなり、ボリュームも出やすくなり動きもつけやすくなります。
また、髪の毛が薄くなると、セニング(すき鋏)を入れない人も多いのですが、それは逆効果です。
セニングを入れることで、根元から立ち上がりやすくなりますしボリュームも出やすくなります。※ただし、セニングの入れすぎはNG
ボリュームが出るとセットもしやすくなるので、カットやヘアースタイルも考えてみてください。
カウンセリングのときに「ボリュームを出したい」という旨を、理・美容師さん伝える良いでしょう。
その人の髪質、骨格、クセなどを考えた上でヘアースタイルを提案してくれます。
このように、カットの仕方やヘアースタイルを変えるだけでも印象が変わってきますので、カットをする際には意識してみてください。
正しい生活習慣と食事
生活習慣が乱れると、ヘアサイクルも乱れます。
髪の毛が生えてくるには、ヘアサイクル(毛周期)があります。
ヘアサイクルには、成長期、退行期、休止期とあり、この一連の動作を繰り返しています。
成長期が短くなると、何らかの異常をきたし、髪の毛の成長が遅くなったり細くなったりします。
※ヘアサイクルについてはこちら
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とくに、睡眠時間は大切です。午後10時から午前2時はゴールデンタイムと呼ばれ、最も成長ホルモンが分泌される時間帯です。
なるべく、髪の毛の成長のためにこの時間帯は就寝するように心がけるようにしましょう。
また、バランスの良い食事も大切です。ジャンクフードやラーメン、揚げ物など脂分の多い食事は皮脂の過剰分泌につながります。
髪の毛は、ケラチンというタンパク質から作られています。
そして、ケラチンはアミノ酸から作られているので、アミノ酸は髪の毛にとって必要な栄養素です。
なるべくアミノ酸が含まれている食品をとるように意識してみてください。
その中でも、髪の毛は18種類のアミノ酸で構成されています。
その中でもシスチンというアミノ酸が髪の毛を構成する上で重要な働きを持っています。
これらの食品には、アミノ酸が豊富に含まれているので意識してとり入れてみてください。
また、ビタミン、ミネラル、亜鉛、銅などもアミノ酸と一緒で髪の毛に必要な栄養素です。
各栄養素に多く含まれている食品は、以下のとおりです。
AGAクリニックを受診する
AGA(男性型脱毛症)を改善するには、専門のクリニックを受診する必要があります。
今では、クリニックでフィナステリドなどの治療薬を処方してくれるので、薄毛も治せる可能性が高くなっています。
AGA(男性型脱毛症)で髪の毛が細くなっている場合は、AGA専門のクリニックを受診してみるのもいいかもしれません。
フィナステリドやデュタステリド、ミノタブ(ミノキシジルタブレット)を服用するには、AGA専門のクリニックで相談する方が安心です。
髪の毛にボリュームが出てくるだけで、見た目もこれだけ変わってくる
髪の毛にボリュームがないと、頭頂部がさみしく見えたり、薄く見えたりします。
髪の毛にハリやコシが出てボリュームがアップすると、見た目が変わってきます。
冒頭でもお伝えしたように、わたしはボリュームがアップしただけでまわりから「髪の毛が増えたね!」といわれました。
それは決して髪の毛が増えたからではなく、髪の毛にハリやコシがよみがえりボリュームアップしたからです。
わたしは、スカルプシャンプーを使って髪の毛にボリュームが出たからです。
髪の毛にボリュームが出るだけで、見た目がこれだけ変わります。
まとめ
こちらでは、髪の毛にボリュームが出ない原因と対策についてご説明しました。
男性の場合、30歳から40歳になってくると、頭頂部の髪の毛にハリやコシがなくなりボリュームダウンする方も多くなります。
髪の毛にボリュームが出ないと、頭頂部がさみしく見えたり、薄く感じたりもするかと思います。
最近、「頭頂部の髪の毛にボリュームがなくなった」と感じた方は参考にしてみてください。
最近、「頭頂部の髪の毛にボリュームがなくなった」と感じた方は参考にしてみてください。