薄毛の原因として1番多い男性型脱毛症
多くの男性の悩みの一つである薄毛。その薄毛の原因はさまざまです。ストレスや食生活、生活習慣の乱れなどの要因が考えられます。
その中でも、圧倒的に薄毛の原因として多いのが、男性型脱毛症(AGA)です。
男性型脱毛症とは、どういったものなのでしょうか?
男性型脱毛症とは?
男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)、略してAGAと呼びます。
では、男性型脱毛症は、どのように発症するのか簡単に説明します。
男性ホルモンの一つであるテストステロンが、還元酵素である5αリダクターゼにより、ジヒドロテストステロンに変換されることで発症するといわれています。
※5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型が存在します。とくに、薄毛と関係するのがⅡ型といわれている。
男性ホルモンの代表的なものはテストステロンですが、これが血中を流れて細胞内にはいると、5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。このDHT が細胞内の男性ホルモンレセプター(受容体)と結合して細胞の核内に入り、標的遺伝子のプロモーターに結合してタンパク質誘導を行い、生物学的な作用を起こします。
引用元 :専門医が語る毛髪科学最前線 著者:板見智 出版:集英社新書
髪の毛には、ヘアサイクル(毛周期)があり、成長期→退行期→休止期と繰り返します。その中でも、成長期は2年から6年です。髪の毛の約90%が成長期の段階といわれています。

退行期は、毛母細胞の分裂が急激に衰えてくる期間で、その期間が14日前後。
休止期は、細胞分裂が止まり、髪の毛の成長が完全にストップしてしまいます。その期間は約3カ月。
次の成長期に古い髪の毛は抜け落ちていき、新しい髪の毛が生えてきと繰り返していきます。この一連の流れをヘアサイクル(毛周期)といいます。
「古くなった髪の毛は、1日にどのくらい抜けるのだろう?」と、気になるのではないでしょうか?

1日に抜ける髪の毛は、50本から100本が正常な抜け毛と言われています。抜けたら抜けた数だけ生えてくるのですが、成長期の期間が短くなってくると成長しきれない髪の毛の割合が増えていきます。
そうなると、髪の毛も細毛化していき、抜け毛の割合も多くなってきますので、男性型脱毛症を発症したということになります。
飲む薄毛治療薬「プロペシア」
男性型脱毛症にも、2005年12に治療薬が登場しました。治療薬はフィナステリド(商品名はプロペシア)といいます。治療薬は医師の診断と処方箋が必要です。
このフィナステリドは、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換してしまう5αリダクターゼⅡ型を阻害すると考えられています。※フィナステリドは、Ⅱ型のみ作用します。2015年に厚生労働省から承認された、Ⅰ型Ⅱ型にも作用するデュタステリド(商品名はザガーロ)が登場しました。
当店のお客様で、治療薬を試した方が5名いらっしゃいます。その中の2名は、見違えるほどフサフサになりました。
あとの3名は、あまり効果がみられませんでした。
個人差はあると思いますが、悩んでいる方は試してみるのもいいかもしれません。