お子さまのニキビでお悩みの方はいませんか?
そんなお子さんも多いのではないでしょうか?
「顔そりがニキビ予防になる」と聞いたことはないでしょうか?
こちらの記事では、なぜ顔そりがニキビ予防になるのか、自分で顔そりをする方法などを理容師の視点でお伝えしています。ぜひ、参考にしてみてください。
ニキビができる原因、そのメカニズムとは?
ニキビは、肌の角質が硬くなり毛穴がふさがり
皮脂が詰まってしまうのが原因です。アクネ菌は、つまった皮脂を栄養分としています。
そして、アクネ菌が増殖し炎症をおこすことでニキビが発生します。
※アクネ菌は皮膚常在菌の一つ、酸素を嫌う性質があります。
ニキビの原因は一つではない
ニキビの原因は一つだけではなく、遺伝的要素もあり、統計学的に親がニキビ肌の場合は子供もなりやすい傾向にあります。
思春期のニキビはホルモンが関係しており、性ホルモン(アンドロゲン)の増加によって皮脂の分泌も増加します。そこに毛穴がつまることでニキビになります。
顔そりはニキビ予防になる
意外かもしれませんが、顔そりで毛穴をふさいでいる古く硬くなった角質を取りのぞくことで、ニキビ予防になります。
また、うぶ毛をそることで、雑菌を減らす効果も期待できます。雑菌の増殖をまねいているのはうぶ毛でもあるからです。
定期的に顔そりをすることで、古く硬くなった角質を取りのぞくことで、新陳代謝もよくなります。
そうすると、皮膚の細胞も生まれ変わるので、皮膚が硬くなるのを防ぐ効果も期待できます。
また、顔そりをすると、洗顔のときに皮脂を落としやすくなるという効果もあるのです。
まさに顔そりは、ニキビ予防にはうってつけなのです。
セルフで顔そりをするときのポイント
顔そりをする前の注意点
生理中の顔そりはひかえてください。ホルモンのバランスが乱れているので、肌が非常に敏感になっています。
また、顔そりの前後にピーリングやスクラブ洗顔をするのもやめてください。
上記の注意点を理解し、正しく顔そりをすればお肌のダメージもなく顔そりをできます。
※人それぞれ体質もことなり、その日の体調もあります。もし、肌に異常が見られたら中止してください。
肌がヒリヒリしたり赤くなったら冷やしてみてください。それでもおさまらなかったら皮膚科に相談するようにしてください。
また、金属アレルギーがある場合もやめてください。
いきなり全部そることに抵抗がある人や慣れない人は、気になる部分からはじめてみるといいでしょう。
とくに、マユや鼻の下などは頻繁にそる部分なので、マユや鼻の下から慣れるようにすることをおすすめします。
カミソリ(レザー)はどのタイプがいい?
カミソリ(レザー)は、ガード刃がおすすめです。肌に直接刃が当たることがないため、痛める可能性も少なくなります。
だからといって、絶対に肌を痛めないということはないので、力を入れたり無理なそり方はやめてください。
今では、プロの使うカミソリも市販のカミソリもガード刃が多くなっています。
T字型のカミソリよりもI字型のカミソリの方が使いかってはいいのでおすすめです。
I字型のカミソリの方が、鼻まわりなどの細かい部分がそりやすいからです。
カミソリはどれくらいで交換した方がいい?
古くなったカミソリは衛生的にもよくないので絶対に使わないようにしてください。
古くなったカミソリは、そり味も悪くなっています。そり味が悪いから何回も同じ場所をそってしまうので、肌を痛めてしまいます。使い捨てのカミソリは、2〜3回使ったら交換するようにしてください。
顔をそる前の準備
顔にニキビや吹き出物はないか、チェックします。
まず、そる前の手入れが重要です。肌と産毛を柔らかくするために蒸しタオルを顔に5秒ほど当て蒸してください。
※ご自宅で蒸しタオルを作る場合は、タオルをラップで包んで電子レンジで温めることで簡単に作れます。やけどに注意し、熱さを調整してください。
そうすることで、肌もうぶ毛も柔らかくなりそりやすくなります。
いよいよ顔そりを実践
顔をそる前に、シェービングジェルを塗ります。そうすることで、カミソリの滑りもよくなり肌を保護する役目もあります。
シェービングジェルの方が、そる部分が見えやすいので、ニキビや吹き出物をカミソリで痛めるのを防げます。※顔にも使用できるタイプを選ぶこと
I字のカミソリの持ち方は、えんぴつを握る要領で持ちます。※業界では、ペンシルハンドという持ち方です。
通常、男性の場合は2回ぞりといって、1回目で毛の流れに沿ってそり、2回目で毛の流れとは逆にそって深ぞりします。
女性の場合は、うぶ毛をそるので1回ぞりだけします。同じところを何回もそってしまうと肌を痛めてしまうので、なるべく1回だけカミソリを通すようにしてください。※顔そりの順番は以下の画像を参考にしてみてください。
顔そりのポイントは、カミソリを持っている手より反対の手。反対の手は添え手といい、添え手で皮膚を張りながらそるのがポイントです。
そうすることで肌を痛めることもなく、そりやすくなります。
また、手で皮膚を張ってそると、毛穴が広がりうぶ毛が外に押し出されるので、毛の断面を斜めにそることができます。
そして、手を離すと斜めにそられた毛先が奥に引っ込むので、そった毛が目立だなくなる効果もあります。
「うぶ毛をそると濃くなる」というのは間違いで、うぶ毛の断面の太くなっている部分から垂直にそってしまうため、太く見えてしまうのです。
そる方向とは逆に添え手で皮膚を引っ張りながらそるようにしてください。
※イメージとして、カミソリを動かすよりも、皮膚を引っ張りながら力を入れずにカミソリをすべらせる要領でそる
このように、左手の使い方はとても重要なのです。
また、カミソリの刃の肌に当てる角度は、肌と平行に近いくらいがベストです。絶対に刃を立てないようにしてください。
顔そり後のアフターケアが大切
顔そり後は、アルコール成分が入っていない化粧水を塗布します。
アルコール成分が入っている化粧水は刺激があり、そった直後はヒリヒリするのでさけましょう。その後、乳液で保湿してください。
※オイルフリーやノンコメドジェニックのタイプがおすすめ
ノンコメドジェニックとは、ニキビ(コメド)ができにくいという意味をさす。明確な定義はないが、日本においては特定の試験をクリアしたもののみを「ノンコメドジェニック試験済み」とラベルに表記できる
ニキビが多い場合は、理容室でお願いする
ニキビが多くて自分でできない場合は、理容室で顔そりをお願いするのもおすすめです。
しかし、理容室は男性のお客さまが多いので入りづらいですよね。理容室によっては、個室もあるところもあります。そのような理容室だと、まわりの目も気にせず安心できるのではないでしょうか。
また、理容室で顔そりをする場合は、女性の理容師さんがいるところがお願いしやすいでしょう。
顔そりは、理容師免許を取得していないとできない技術です。美容室ではできません。※ただし、美容師さんでも、理容師免許を取得していれば顔そりをお願いできます。
また、レディースシェービング専門の理容室もあるからそちらもおすすめです。
顔そりはどれくらいの頻度ですればいいの?
顔そりをする頻度は、顔の肌細胞のターンオーバーが平均28日周期のため、2週間から1カ月がいいでしょう。
顔そりは、古くなった角質を取り除くため、ピーリング効果もあります。2週間から1カ月の頻度で顔そりをすると、より効果的になります。
※ターンオーバーとは、新しく生まれた細胞が内側から外に押し出されており、古くなった外の層がはがれ落ちること
皮脂の分泌を抑える食事や生活習慣
ニキビの原因となる皮脂の分泌をおさえるためには、乳製品をひかえるとよいでしょう。
乳製品は男性ホルモンの分泌を促進し、皮脂の分泌量を増加させニキビを悪化させる可能性があると考えられています。
また、血糖値が急激に上がるような食事は皮脂の過剰分泌につながります。
※うどん、白米、などの炭水化物やスイーツなど。これらの代わりに、そばや玄米、オートミールなどがよい
また、睡眠不足も成長ホルモンがうまく分泌されなくなるので、肌のターンオーバーの乱れにより毛穴が詰まりやすくなります。
成長ホルモンが最も活発に分泌される時間帯は、午後10時から午前2時。この時間には、なるべく就寝するように心がけてください。
まとめ
お伝えしたように、顔そりはニキビ予防に効果が期待できます。
ニキビが気になる場合は、こちらでご紹介した顔そりの方法を実践してみてください。
参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
※ニキビがひどい場合は、無理をせずに皮膚科に相談してください。