【40代男性へ】髪の毛を太くする食べ物について理容師が解説します

バランスの良い食事の写真 ヘアケア
この記事は約14分で読めます。

40代男性で、髪が細くてボリュームが出ないと悩んでいる方が多くいます。

しかし、毎日の頭皮ケアだけでなく、食生活も髪の毛の太さに大きく関係しているのはご存じでしょうか?

今回の記事では、髪の毛を太くするために必要な栄養素や、食べ物の種類について解説します。

また、髪の毛の太さに影響する生活習慣や注意点についても紹介します。

本記事の内容
  • 髪の毛が細くなる原因
  • 髪を太くするための栄養素と食べ物
  • 髪を太くするために気をつけるべき習慣
  • 髪を太くするシャンプーはあるのか?
  • 髪を太くするためのマッサージのやり方に
TERU

はじめまして。理容師のTERUです。おもに頭皮ケア、シャンプーなどの情報を発信しています。

⇒詳しいプロフィール

TERUをフォローする

今回の記事を読むことで、髪の毛を太くするために必要な栄養素や食べ物の選び方を知ることができます。

また、髪の毛の太さに影響する生活習慣や注意点を知ることで、日常生活で気をつけるポイントもわかります。

髪の毛が細くて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

髪の毛が細くなる原因とは?

頭頂部が薄くなっている画像

日本人の平均的な髪の毛の太さは0.06〜0.09㎜といわれています。

生まれてから年齢とともに太くなり、20〜22歳をピークにその後また細くなっていきます。

髪の毛が細くなって悩む人は多いですが、その原因は複数あります。

  • 遺伝的要因
  • 加齢による影響
  • 生活習慣の影響

などがあげられます。

今回は、これらの要因について詳しく説明したいと思います。

1. 遺伝的要因

男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンであるテストステロンが、5α-リダクターゼという還元酵素によりジヒドロテストステロン(DHT)へ変換されることで、薄毛の原因となる毛母細胞の受容体を活性化することがあります。

男性ホルモンによる影響で頭頂部や生え際が薄くなる症状で、遺伝的要因が大きく関係しています。

2. 加齢による影響

加齢によって、人の体内のホルモンバランスが変化します。

男性ホルモンのテストステロンが減少することで、髪の毛の成長を促す作用が弱くなり、抜け毛が増えたり、髪が細くなったりすることがあります。

また、年を重ねると頭皮や髪の毛自体がダメージを受けやすくなり、髪の毛が細くなることもあります。

3. 生活習慣の影響

ストレスや喫煙、過剰なアルコール摂取、栄養バランスのかたよりなど、生活習慣が髪の毛の健康に影響することがあります。

特に、栄養不足や過剰なストレスは髪の毛の成長に大きな影響を与えることが知られています。

髪を太くするための栄養素と食べ物

ヘルシーな食品の画像

髪が薄くなってきたり、細くなってきたりすることは、多くの男性にとって悩みの種です。

しかし、適切な栄養素を摂取することで、髪の太さやボリュームを改善することに期待できます。

次に、髪を太くするために必要な栄養素と、それを豊富に含む食べ物について紹介します。

髪の毛に良い栄養素と食べ物

髪を太くするために必要な栄養素や食べ物には以下のようなものがあります。

タンパク質

タンパク質は、髪の毛を構成する重要な栄養素であり、毛髪の強度や太さをサポートするために必要です。特に、毛乳頭細胞で産生されるケラチンが重要であり、タンパク質の適切な摂取は、髪の毛を健康的で太く、美しく保つのに役立ちます。

良質なタンパク質を多く含む食品:肉魚、卵、大豆、豆腐、ナッツ類など

鉄分

髪の毛を太くする栄養素のひとつである鉄分は、髪の毛の成長や健康維持に重要な役割をはたします。鉄分は酸素を運ぶヘモグロビンの合成に必要で、髪の毛の毛根に酸素を供給することで、髪の毛の健康を維持します。食事から鉄分を摂取することが大切です。

鉄分を多く含む食品:レバー、赤身の肉、貝類、ほうれん草、枝豆など

ビタミンB群

ビタミンB群には、毛髪の健康に重要なビオチンやパントテン酸、ナイアシンなどが含まれています。これらの栄養素は、髪の毛を太くするために必要なタンパク質の合成を促進し、頭皮の健康を維持する効果があります。ビタミンB群をバランス良く摂取することで、すこやかな髪を育てることができます。

ビタミンB群を多く含む食品:レバー、卵、牛乳、納豆、ほうれん草、アボカドなど

ビタミンC

ビタミンCは、髪を構成するコラーゲンの生成に必要な栄養素です。コラーゲンは髪を太く強くするために必要なタンパク質です。ビタミンCが不足すると、コラーゲンの生成が妨げられ、髪が薄く弱くなる可能性があります。

ビタミンCを多く含む食品:オレンジ、グレープフルーツ、イチゴ、キウイフルーツ、ピーマン、トマトなど

ビタミンD

ビタミンDは、髪の毛を太くするために重要な栄養素の1つです。皮膚で紫外線を浴びることで生成されるため、日光浴や食品からの摂取が必要です。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けることで骨や歯を強化するだけでなく、髪の毛の成長を促進し、太く、健康的に保ちます。

ビタミンDを含む食品:サーモン、マッシュルーム、卵黄など

ビオチン

ビオチンは、ビタミンB群の1つで、髪や爪、皮膚の健康を保つのに役立ちます。髪の毛を太くするためには、頭皮の血行を促進し、髪の毛の成長を助けることが重要です。ビオチンは、この血行促進や髪の毛の成長に必要な栄養素として知られています。

ビオチンを多く含む食品:卵、肉、大豆、ナッツ類、ブロッコリーなど

亜鉛

亜鉛は、タンパク質の合成に必要不可欠な栄養素で、髪の毛を太くするためにも重要です。亜鉛は、毛乳頭細胞に働きかけて、髪の毛の成長を促進し、髪の毛をすこやかに保つのに役立ちます。

亜鉛を含む食品:肉類、貝類、豆類、ナッツ、穀物、チーズなど

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、髪の毛を太くするために重要な栄養素です。特に、EPAとDHAは、頭皮の健康を促進し、毛乳頭の発育をサポートすることが知られています。

オメガ3脂肪酸を多く含む食品:サーモン、マグロ、カツオ、アーモンド、くるみなど

ヨウ素

ヨウ素は、髪の成長や健康維持に欠かせないミネラルの1つです。髪の毛の健康に良い影響を与え、脱毛を防止することが知られています。ただし、過剰摂取は健康に悪影響を与える可能性があるため、適量を摂取することが重要です。

ヨウ素を含む食品:海藻、魚介類、乳製品、卵など

これらの栄養素をバランスよく含む食べ物を摂取することが、髪を太くするために必要です。また、十分な水分補給も大切です。

髪の毛に良い飲み物

髪の毛を太くするためには、栄養素を豊富に含む飲み物にも意識してみてください。

以下にいくつかのおすすめの飲み物を紹介します。

  • 【グリーンスムージー】 グリーンスムージーには、鉄、ビタミンC、ビタミンAなど、髪の健康に必要な栄養素が豊富に含まれています。また、緑色の野菜は、血液循環を促進する効果もあります。グリーンスムージーには、ほうれん草、ケール、パセリ、キウイフルーツ、アボカドなどを使って作ることができます。
  • 【豆乳】 豆乳には、タンパク質、ビタミンB群、カルシウム、鉄などが豊富に含まれています。これらの栄養素は、髪の毛の成長に必要な栄養素です。豆乳は、プレーンのもの以外にも、いろいろな味がありますので、自分の好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
  • 【ココナッツウォーター】 ココナッツウォーターには、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど、髪の健康に必要な栄養素が豊富に含まれています。また、ココナッツウォーターは、体内の水分を補給するのにも良いので、髪の毛を健やかに保つためにも摂取することをおすすめします。
  • 【グレープフルーツジュース】グレープフルーツには、ビタミンCや抗酸化物質が豊富に含まれています。これらの栄養素は、頭皮の健康を促進し、髪の毛の成長を促す効果があります。グレープフルーツジュースには、砂糖を加えずに自分で手作りすることをおすすめします。

これらの飲み物は、髪の毛を太くするだけでなく、全体的な健康にも役立ちます。

ただし、栄養バランスを考慮した上で摂取することが大切です。

髪のために避けたい食べ物

次に、髪の毛のためにできるだけ避けたい食べ物について解説します。

特定の食べ物が直接的に髪の毛の太さに影響するわけではありませんが、栄養不足やかたよった食生活は髪の毛の健康に悪影響を与える可能性があります。

一般的に、健康的な食生活を維持することが髪の毛の太さを促進するために重要です。

特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルを含む食品を積極的に摂取することがすすめられています。

一方で、以下のような食べ物は避けることをすすめられています。

  1. 高脂肪食品:過剰な脂肪摂取は、血行を悪化させることがあり、髪の毛の成長をさまたげる可能性があります。
  2. 糖分の多い食品:過剰な糖分摂取は、血糖値の急激な上昇と下降を引き起こすことがあり、髪の毛の成長をさまたげる可能性があります。
  3. 加工食品:加工食品は、通常、栄養価が低く、添加物が多く含まれています。これらの食品を避けることで、髪の毛の健康を保つことができます。

健康的なバランスのとれた食生活を維持することが、髪の毛の太さを促進するために最も重要なことです。

髪を太くするために気をつけるべき習慣とは?

ストレッチをする男性

髪の毛を太くするために気をつけるべき習慣とはどのようなことがあるのでしょうか?

次に、髪を太くするために気をつけるべき習慣を以下にまとめてみました。

  • 健康的な食事を心がける:健康的な食事を摂ることで、体内に必要な栄養素を取り込むことができます。特に、髪の健康に必要な栄養素であるたんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取するように心がけましょう。
  • 適度な運動をする:適度な運動をすることで、血行が良くなり、髪に必要な栄養素が届きやすくなります。また、ストレス解消にもなります。
  • 過度なヘアケアを避ける:過度なヘアケアは、髪にダメージを与える原因になります。特に、熱を使ったヘアアイロンやヘアドライヤーの使いすぎは避けるようにしましょう。
  • 適切なシャンプーを選ぶ:髪質に合わせたシャンプーを選ぶことが重要です。また、頭皮の状態に合わせたシャンプーを使用することで、頭皮環境を整えることができます。
  • ストレスを減らす:ストレスは、髪の健康に悪影響を与えます。ストレスを感じたら、リラックスする時間を作ることが大切です。
  • 睡眠を十分にとる:睡眠不足は、髪の成長をさまたげる原因になります。十分な睡眠をとることで、髪の健康を保つことができます。

これらの習慣を実践することで、髪を太くすることが期待できます。

ただし、髪の太さは遺伝的な要素も大きく関わってくるため、完全に変えることはできないことに注意しましょう。

髪を太くするシャンプーはあるのか?

正面を向いてシャンプーをする男性

髪を太くするためには、食事や生活習慣の改善が大切ですが、シャンプーの選択も重要です。

そこで、今回は髪を太くするシャンプーについて、実際に効果があるのかどうか、どのような成分が含まれているのかなどを解説します。

結論から言うと、ハリやコシを与える効果があるとされる成分はありますが、シャンプーだけで太くすることはできません。

しかし、ハリやコシを与えるシャンプーは個人差があるため、自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。

1.ハリやコシが出るシャンプーを選ぶ

シャンプーのハリやコシを与える成分には、タンパク質、シリコン、パントテン酸、セラミドなどがあります。

タンパク質は、髪の主要な構成要素であるケラチンやコラーゲンを補修し、髪を強くしてくれます。

タンパク質を含むシャンプーは、ダメージを受けた髪に特に効果的で、髪にハリやコシを与えることが期待できます。

シリコンは、髪の表面にコーティングすることで、髪をなめらかにしてくれます。

シリコンは、髪のダメージを修復するわけではありませんが、ハリやコシが不足している髪に使用することで、髪の表面を整え、ボリューム感を与えることが期待できます。

パントテン酸は、髪をうるおす成分で、髪の内部に水分を保持することで、髪をやわらかくしてくれます。

また、パントテン酸は、髪の弾力性を高めることで、髪にハリやコシを与える効果が期待できます。

セラミドは、髪の内部の細胞間脂質を補修することで、髪を強くし、ハリやコシを与える成分です。

セラミドは、髪の表面をコーティングすることで、髪を保護し、ダメージから守る効果も期待できます。

これらの成分を適切に組み合わせたシャンプーを選ぶことで、ハリやコシのあるすこやかな髪を保つことができます。

また、髪にハリやコシを与える天然由来の植物エキス成分はいくつかあります。以下にいくつかの代表的な成分を紹介します。

  • セージエキス:セージは抗炎症作用があり、頭皮の健康を保つのに役立ちます。また、髪の毛を柔軟にし、ボリュームを与える効果が期待できます。
  • ローズマリーエキス:ローズマリーは頭皮を健康に保つための抗酸化成分を含みます。また、髪の毛の成長を促進し、ハリやコシを与える効果が期待できます。
  • ラベンダーエキス:ラベンダーは、鎮静作用があり、ストレスを軽減するための効果が期待できます。また、頭皮を清潔に保ち、髪の毛にツヤを与える効果もあります。
  • ジンジャーエキス:ジンジャーは、血行を促進し、頭皮の健康を保つための成分が含まれています。また、髪の毛を丈夫にし、ハリやコシを与える効果が期待できます。
  • クロレラエキス:クロレラは、タンパク質やビタミンなどの栄養素を含んでおり、髪の毛の成長を促進し、ハリやコシを与える効果が期待できます。

これらの成分は、自然界に存在する植物から抽出されているため、肌にやさしい成分として期待されています。

ただし、個人差があるため、自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。

2.肌質に合ったシャンプーを選ぶ

シャンプーは、頭皮や髪の毛についた汚れを取り除き、健康的な状態に保つために必要なものです。

しかし、同じシャンプーを使っても、人によっては頭皮や髪に合わないことがあります。

それは、肌質によって違いがあるからです。肌質には、乾燥肌、脂性肌、敏感肌などがあります。

乾燥肌の場合は、保湿成分が多く含まれたシャンプーがおすすめです。

一方、脂性肌の場合は、洗浄力の強いシャンプーが適しています。

敏感肌の場合は、刺激の少ない、低刺激のシャンプーが良いでしょう。

また、頭皮や髪にダメージを与える成分が含まれたシャンプーは、長期的に使用すると髪の毛が傷んだり、頭皮がかぶれたりすることがあります。

そのため、自分の肌質に合わせたシャンプーを選ぶことが重要です。

肌質に合ったシャンプーを選ぶためには、自分の肌質を知ることが大切です。理容室や美容室などで相談することもできます。

また、シャンプーの成分を確認することも大切です。自分に合ったシャンプーを選ぶことで、健康的な髪や頭皮を保つことができます。

3.洗浄力がマイルドなシャンプーを選ぶ

シャンプーは、頭皮や髪を清潔にし、健康的な状態を保つために欠かせないアイテムです。

しかし、強力な洗浄成分が含まれるシャンプーを使いすぎると、頭皮や髪の毛が傷んでしまう可能性があります。

そこで、洗浄力がマイルドなシャンプーを選ぶことが大切です。※アミノ酸系やベタイン系のシャンプーがおすすめ

マイルドな洗浄成分が含まれたシャンプーは、頭皮や髪の毛を優しく洗浄することができ、過剰な脂分や汚れを取り除きながらも、必要な保湿成分を残してくれます。

特に、敏感肌の人や、カラーやパーマをしている人は、マイルドなシャンプーを使うことをおすすめします。

また、ベタイン系のシャンプーは、赤ちゃんや子供にも使えるので、家族全員で使うことができます。

ただし、洗浄力がマイルドなシャンプーは、強力なシャンプーに比べて汚れを落とす力が弱いため、しっかりと洗い流すことが必要です。

また、頭皮や髪の状態に合わせて、適切なタイプのシャンプーを選ぶことも大切です。

髪を太くするためのマッサージのやり方

頭皮マッサージをしている男性

髪の毛を太くするためには、健康的な頭皮環境が大切です。

頭皮マッサージは、頭皮の血行を促進し、髪の成長を刺激する効果が期待できます。

以下は、頭皮マッサージのやり方です。

  1. 基本的に頭皮マッサージはシャンプーをした後に行います。シャンプー後はタオルドライし、8割程度乾いた状態でマッサージを行います。
  2. 手の指を頭皮に沿って、軽く押し当てながらマッサージしてください。頭皮全体にわたって、指の腹を使って円を描くようにマッサージを行います。
  3. 頭皮をマッサージする際は、力を入れすぎないように注意してください。指の力を均等に分散させ、頭皮全体を刺激するようにマッサージしてください。
  4. 頭皮マッサージをする時間は、5分程度が適切です。時間を長くしすぎると、逆に頭皮に負担がかかってしまいます。
  5. 頭皮マッサージを行う頻度は、週に1~2回が目安です。毎日行う場合は、時間や力を調節して、頭皮に負担をかけないようにしてください。

以上が、髪の毛を太くするための頭皮マッサージのやり方です。

定期的に行うことで、健康な頭皮環境を保ち、髪の成長を促進することができます。

まとめ

今回は、髪の毛を太くするための栄養素や食べ物について解説しました。

お伝えしたように、髪の毛を太くするためには、食事や生活習慣に気を配ることが重要です。

タンパク質を多く含む食品やビタミン類を摂取することで、髪の毛の成長を促進し、太く健康的な髪を育てることができます。

特に、鉄分、亜鉛、ビオチンなどが豊富に含まれている食べ物を積極的に取り入れることが大切です。

また、適度な運動やストレスを減らすことも、髪の毛の健康につながります。

しかし、髪の毛の太さは遺伝的な要素も大きく影響しますので、完全に改善することはできません。

適切な頭皮ケアと食生活の改善で、髪の毛を太く健康的に保つことができます。

タイトルとURLをコピーしました