男性にとって、頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーとは、どんなシャンプーなのかわからない方もいるのではないでしょうか。
女性に向けた情報が多い中、男性の情報は少ないですよね……
今回はこんな疑問にお答えします。
こちらでは、男性にとって頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーとはどんなものなのかをご説明しています。
薄毛、抜け毛対策としてシャンプー選びに迷っている男性の方は、参考にしてみてください。
男性にとって頭皮に優しい洗浄成分とは?
男性にとって、頭皮に優しい洗浄成分とはどういったシャンプーなのでしょうか?
結論からいうと、頭皮に優しい洗浄成分は、アミノ酸系やベタイン系です。
薄毛、抜け毛対策に、シャンプーを使った頭皮ケアを考えている男性もいるかと思います。
頭皮ケアに向いているシャンプーは、「頭皮に優しい洗浄成分」と聞いたこともあるのではないでしょうか?
まさに、頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーは、頭皮ケアに向いているシャンプーなのです。
洗浄力の強いシャンプーで手あれがひどくなる
ここで、洗浄力の強いシャンプーについてお話をします。
わたしは理容師という職業柄、手あれに悩まされることが多いです。
とくに、冬場は洗浄力の強いシャンプーを使うと、手の赤切れがひどくなります。
お客さまのシャンプーをした後、ドライヤーで乾かすから余計にです。
シャンプーで手の脂分が落ちた後に、ドライヤーでカラっからに乾いてしまうのですから……
中には、シャンプーの手あれがひどいため、理容師を辞める人もいます。
洗浄力が強いシャンプーを否定しているわけではありません。
脂性の人には、洗浄力が強いシャンプーでないと、皮脂が落としきれないので必要です。
洗浄力がマイルドなシャンプーを使ったとたんに、手あれはなくなります。
それほど、洗浄力が強いということは、脱脂力も強いということです。
これは、手だけではなく頭皮にもいえることです。
頭皮に優しい洗浄成分とは、洗浄力もマイルドで低刺激なシャンプーということになります。
洗浄成分が優しいシャンプーの選び方
低刺激で洗浄力がマイルドなシャンプーといえば、アミノ酸系やベタイン系のシャンプーです。
健康な髪の毛や頭皮のPH(ペーハー)は、4.5〜6.5の微酸性から弱酸性です。
頭皮ケアとして使うシャンプー剤も、弱酸性のものを選ぶとよいです。
アミノ酸系やベタイン系のシャンプーは、弱酸性です。
頭皮ケアに使うシャンプー剤の第一条件として、アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分ということになります。
アミノ酸系やベタイン系のシャンプーは、必要な脂分を残しつつ洗い流してくれるので、洗いすぎを防いでくれます。
しかし、自分の肌質が脂性肌なのか、または、乾燥肌や敏感肌なのかを見きわめなければなりません。
1.自分の肌質を見きわめる
まず、自分の肌質を見きわめる必要があります。冒頭でもお伝えしたように、脂性の人は洗浄力が強くないと、皮脂を落としきれません。
洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系では、それこそ落としきれなくなります。
自分の肌質が脂性肌なのか、または、乾燥肌や敏感肌なのかを見きわめなければなりません。
アミノ酸系やベタイン系のシャンプーは、普通肌や乾燥肌、敏感肌の人に向いている洗浄成分です。
2.アミノ酸系
アミノ酸系シャンプーは、頭皮や髪の毛に優しいということで、さまざまな種類のシャンプーが販売されています。
こちらでは、アミノ酸系シャンプーに期待できる効果や特徴についてくわしく説明します。
アミノ酸系シャンプーとは?
アミノ酸系シャンプーは、名前の通り、洗浄成分としてアミノ酸を含むシャンプーです。
アミノ酸系シャンプーはアミノ酸から抽出されたマイルドな界面活性剤を使用して頭皮と髪の毛を洗い流します。
アミノ酸系シャンプーの期待できる効果
- マイルドな洗浄力
アミノ酸系シャンプーは、頭皮と髪の毛に優しいため、乾燥肌や敏感肌の人に最適です。高級アルコール系のシャンプーは、頭皮の必要な脂分までを取り除いてしまうことがあります。アミノ酸系シャンプーは、洗浄力もマイルドで刺激も少なく、頭皮トラブルを引き起こす可能性も低いです。 - 保湿効果
また、アミノ酸系シャンプーは、髪の毛と頭皮の保湿にも期待できます。アミノ酸系シャンプーは、髪の毛の内側から浸透し、栄養を与えます。その結果、より柔らかく、なめらかで、扱いやすい髪の毛になります。
ココイル〜、ラウロイル〜から始まる表示名がアミノ酸系の洗浄成分名になります。
ココイルグリシンK
ココイルグルタミン酸Na
ラウロイルグルタミン酸Na
ココイルグルタミン酸Na
ココイルメチルタウリンNa
3.ベタイン系
男性にとって、「ベタイン系」といっても、あまりなじみのない言葉ではないでしょうか?
ベタイン系のシャンプーの期待できる効果について説明します。
ベタイン系のシャンプーとは?
次に、ベタイン系シャンプーについてご説明します。
ベタイン系のシャンプーは、マイルドで刺激が少なく、保湿効果もあるため、頭皮や髪の毛に優しいとされています。
ベタイン系のシャンプーは、低刺激でマイルドな洗浄成分なのでベビーシャンプーに使われています。
ベタイン系シャンプーの期待できる効果
- マイルドな洗浄力
ベタイン系シャンプーはアミノ酸系と同様に、頭皮と髪の毛に優しい洗浄成分です。乾燥肌や敏感肌の人におすすめ。ベタイン系シャンプーは、アミノ酸系よりマイルドで刺激が少ないシャンプーです。ベタイン系シャンプーは、ベビーシャンプーに使われるほど低刺激です。 - 保湿効果
ベタイン系シャンプーはアミノ酸系と同様に、髪の毛と頭皮を保湿するのに期待できます。ベタイン系シャンプーは、髪の毛の内側から浸透し、栄養を与え、柔らかく、なめらかで、扱いやすい髪の毛へと期待できます。 - 静電気防止効果
ベタイン系シャンプーに含まれるベタインは、静電気を防止する効果があります。これにより、髪がまとまりやすくなり、扱いやすくなります。
ベタイン系の洗浄成分は、◯◯ベタインと表示されているものになります。
コカミドプロピルベタイン
ラウラミドプロピルベタイン
ラウリルベタイン
パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
頭皮に優しい洗浄成分、アミノ酸系とベタイン系のメリットとデメリット
頭皮に優しい洗浄成分、アミノ酸系とベタイン系にもメリットとデメリットはあります。
こちらでは、アミノ酸系とベタイン系のメリットとデメリットをお伝えします。
1.デメリット:洗浄力がマイルドなので、脂性肌の人には向かず泡立ちも良くない
【デメリット】
- 洗浄力が弱い
頭皮に優しいシャンプーは、洗浄力が弱い傾向にあります。そのため、しっかりと皮脂や汚れを落とすことができない場合があります。とくに、脂性の人や汗をたくさんかく人、ワックスなどの整髪料を使う人は、洗浄力の強いシャンプーが向いています。 - 泡立ちが悪い
頭皮に優しいシャンプーは、泡立ちが良くありません。泡立ちが良くないため、シャンプーが均等に頭皮に行き渡らないことがあります。頭皮まで行き渡るように、2度洗いをすることをおすすめします。
2.メリット:低刺激で洗浄力がマイルドなので、頭皮に優しい
【メリット】
- 頭皮トラブルの軽減
頭皮に優しいシャンプーを使用することで、頭皮のかゆみやフケ、乾燥などのトラブルを軽減できます。頭皮に刺激を与えない成分が含まれているため、頭皮が健やかに保たれます。 - 髪の毛のダメージを軽減
頭皮に優しいシャンプーは、髪のダメージを軽減する効果も期待できます。シャンプーの洗浄成分が、髪の毛の表面を傷つけず、髪の毛を健康に保ちます。また、保湿成分が配合されている場合もあります。 - 自然派志向に合う
頭皮に優しいシャンプーは、自然派志向の方にも合うものが多いです。合成界面活性剤など、石油系の原料を使用していないものが多く、環境にも優しいとされています。
頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーおすすめ3選
こちらでは、実際にわたしが使ってみて良かったと思う、おすすめのシャンプーをご紹介します。
薄毛、抜け毛対策にもおすすめできるシャンプーなので、ぜひ参考にしてみてください。
1.STEMS(ステムエス)リッチブラックシャンプー
こちらのシャンプーは、発毛専門クリニック「ウィルAGAクリニック」が監修したスカルプシャンプーです。
主要となる洗浄成分は、コカミドプロピルベタインなので頭皮に優しいシャンプーとなっています。
また、ステムエスリッチブラックシャンプーには、ヒト毛根細胞順化培養液とピロリジニルジアミノピリミジンオキシド(ピディオキシジル)が配合されています。
ヒト毛幹細胞順化培養液は、毛根細胞に直接作用し、健全な毛周期へと働きかけることでハリやコシのある髪へと期待できます。
ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドは、主に育毛剤に含まれている成分です。
ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドは、ミノキシジルの副作用を抑えるために開発した成分で血行促進に期待できます。
また、血行促進効果のあるセンブリエキス、トウガラシ果実エキス、インドナガコショウ果実エキス成分を配合しており、内容としては高品質です。
ステムエスリッチブラックシャンプーは、頭皮に優しく高品質なシャンプーです。
2.SHIN.ボタニカルスカルプシャンプー
SHIN.ボタニカルスカルプシャンプーは、94.6%天然植物由来の成分で頭皮に優しいシャンプーです。
SHIN.ボタニカルスカルプシャンプーの主要な洗浄成分は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液です。
※化粧品としての表示名は、コカミドプロピルベタインです。医薬部外品と化粧品では、表示名が変わります。
こちらのシャンプーは、有効成分グリチルリチン酸ジカリウムが含まれているので、医薬部外品になります。
SHIN.ボタニカルスカルプシャンプーには多くのエキス類が含まれています。
また、新育毛成分「バージョンアップ」も配合されているので、毛髪の育成、脱毛を抑制するのにも期待できます。
わたしは、長年、石けんシャンプーを使っていたのですが、突然、頭皮に湿疹ができるようになったのです。
SHIN.ボタニカルスカルプシャンプーを使い続けるうちに、頭皮の湿疹が楽になりました。
3.エスコスオレンジシャンプー
エスコスオレンジシャンプーは、髪の毛や頭皮にも優しく男女共用のスカルプシャンプーです。
こちらのシャンプーも、アミノ酸系の洗浄成分なので頭皮に優しいシャンプーとなっています。
エスコスオレンジシャンプーには、「リモネン」と育毛ケア成分「イノシトール」が配合されています。
「リモネン」は頭皮を柔らかくし、毛穴に詰まった皮脂や汚れを取り除くのに期待できます。
育毛ケア成分「イノシトール」は、米ぬか由来の成長因子で、髪の毛が育ちやすい頭皮環境を整えてくれます。
また、30種類の天然成分と7つのオーガニック成分が含まれているのもおすすめできるポイントです。
洗浄成分が優しいシャンプーを使った効果的な洗い方
こちらでは、洗浄成分が優しいシャンプーを使った効果的な洗い方をご説明します。
シャンプーは、薄毛、抜け毛対策などの頭皮ケアにとって基礎になるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.予洗いをしっかりする
まず、予洗いをしっかりします。40℃前後のお湯でしっかり洗い流します。※予洗いとは、お湯のみで髪の毛や頭皮をすすぎ洗うこと
しっかりと予洗いをすることで、70〜80%の皮脂や汚れは落ちます。
また、予洗いをすることにより、シャンプーの泡立ちも良くなります。
とくに、アミノ酸系やベタイン系のシャンプーは、泡立ちが良くないのでしっかりと予洗いをしてください。
2.指頭を使ってマッサージをするように洗う
基本的に、シャンプーは2回してください。1回目は皮脂や汚れを落とすことが目的です。
2回目は、マッサージを中心にシャンプーしてください。
シャンプーをするときは、爪を立てずに指頭(しとう)を使って洗うようにします。※図参照
3.すすぎをしっかりする
シャンプーが終わったら、入念にすすぎをします。
すすぎをしっかりしないと、シャンプーが頭皮に残り、かゆみや頭皮トラブルの原因となります。
すすぎをしたら、リンスやコンディショナー、トリートメントなどを頭皮にはつけずに「髪の毛」だけにつけます。
その後、髪の毛や頭皮に残らないように、しっかりとすすぎます。
4.しっかり乾かす
シャンプーをした後は、しっかりと乾かしてください。
意外と男性で多いのが自然乾燥です。自然乾燥は、雑菌の繁殖にもなります。
とくに、夏場は頭皮の状態が高温多湿になるので、雑菌が繁殖しやすい条件がそろっています。
雑菌が繁殖してしまうと、かゆみや肌の荒れ、ニオイの原因などといった、頭皮トラブルの原因につながります。
シャンプーをした後はしっかりと乾かすようにしてください。
まとめ:薄毛・抜け毛対策をするなら頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーがおすすめ!
今回は、男性にとって頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーは「どんなシャンプー」なのかについてご説明しました。
男性にとって、薄毛や抜け毛対策として頭皮ケアに取り組む場合、どんなシャンプーがいいのか悩む方もいるかと思います。
薄毛や抜け毛対策に、アミノ酸系とベタイン系のシャンプーは、うってつけの洗浄成分です。
ぜひ、今回の記事を参考にしてみてください。